個人事業主やフリーランスの方でも、事業の成長や開業準備に活用できる補助金制度があるのをご存じでしょうか?
実際、一部の制度が法人だけでなく個人を対象としており、資金面での不安をサポートしてくれる心強い味方です。
特に、開業初期の設備投資や販路拡大、ITツールの導入といった場面では、補助金の活用によってコストを大きく減らせます。とはいえ、「自分が対象になるのか分からない」「どんな制度があるのか把握できていない」という声も多く聞かれます。
そこで本記事では、2026年時点で個人事業主が利用できる主な補助金制度をわかりやすく紹介します。
制度の概要に加え、申請時の注意点や活用のコツもまとめて解説しますので、 「やりたいことはあるけど資金面が不安…」という方は、ぜひチェックして、事業拡大の第一歩に役立ててください。
販路拡大や業務効率化を目的とした取り組みに対して、最大50万円(条件により最大250万円)の補助が受けられる制度です。対象は、商工会・商工会議所の支援を受ける小規模事業者で、個人事業主ももちろん対象に含まれます。
補助対象となるのは、たとえば以下のような取り組みです。
・ホームページやECサイトの制作・改修 ・チラシ・パンフレットなどの広告宣伝費 ・店舗の改装や看板の設置 ・新商品の開発に伴う経費 |
提出する「経営計画書」の内容が審査に影響するため、事前の準備と商工会との連携が重要です。また、原則として事前着手(申請前の支出)は補助対象外となるため、申請時期やタイミングには十分注意しましょう。
2026年度は年2〜3回の公募が実施されており、2026年7月時点では第20回公募(申請受付開始:2026年11月5日予定)が公表されています。公募回数は年度によって異なるため、公式サイトでこまめに情報確認することが重要です。
そのため、「いつでも応募できる」と思わず、こまめな情報収集と早めの準備が成功のカギになります。
参考:小規模事業者持続化補助金とは?対象者や補助額、申請方法、スケジュールを解説
デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)は、業務効率化や売上アップを目的としたITツール・AIツールの導入費用を補助する制度で、個人事業主やフリーランスも対象になります。
POSレジや会計ソフト、オンライン予約システム、ECサイト構築ツールなど、日々の業務に役立つツール導入が支援されます。
特に近年は、デジタル化への関心が高まっていることから、非対面ビジネスの導入やキャッシュレス対応などにも使える点が魅力。補助率は導入費用の1/2または2/3で、上限は導入ツールの種類により異なります(通常枠で最大450万円まで)。
導入対象のITツールは、あらかじめ「IT導入支援事業者」が登録したものに限られるため、自分で好きなサービスを自由に選べるわけではない点に注意が必要です。また、申請もIT導入支援事業者と連携して行うため、事前に相談しながら進めるのが基本となります。
参考:デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)とは?補助額や申請方法、スケジュール、注意点などを解説
新たに開業する個人事業主やフリーランス向けに、初期費用をサポートする目的で各自治体が実施している補助金制度です。
国の制度とは異なり、実施主体が都道府県や市区町村のため、補助内容や申請要件、スケジュールは自治体によって大きく異なります。
<補助対象となる費用の例>
・開業時の店舗や事務所の賃貸料 ・チラシ・WEB広告などの広報費 ・必要な機材・備品の購入費 ・外注費(HP制作やコンサルなど) |
たとえば、東京都の「創業助成事業」では最大400万円まで補助されるなど、地域によっては非常に手厚い制度も用意されています。一方で、助成対象に「創業スクールの受講」を必須とする自治体もあるため、事前の確認は必須です。
<注意ポイント>
・公募期間が限られている(年1回〜2回の実施が多い) ・補助対象地域内での創業が条件となるケースがほとんど ・「法人設立」が条件になる自治体もあるため、個人事業主が対象かの確認が必要 |
自治体名+「創業補助金」で検索すると、各自治体の最新情報が見つかりやすくなります。
参考:創業助成金とは?対象者、要件から手続き、メリット、デメリットまで解説
2026年度より、ものづくり補助金と中小企業新事業進出補助金が統合され、「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」として新たに公募が開始されました。革新的な製品・サービスの開発や新市場への進出、海外市場開拓を支援する制度で、個人事業主も対象に含まれます。
申請枠は「革新的新製品・サービス枠」「新事業進出枠」「グローバル枠」の3つに分かれており、最大補助額は革新的新製品・サービス枠で最大3,500万円、新事業進出枠・グローバル枠で最大9,000万円(賃上げ特例適用時)です。
・新しい製品ラインの導入 ・専用ソフトウェアを活用した業務の自動化 ・高付加価値なサービス開発のための設備投資 |
補助率は中小企業で1/2、小規模事業者や低感染リスク型ビジネス枠では最大2/3となります。
業種ごとの資本金または従業員数の要件を満たす個人事業主が対象です。ただし、応募申請時点で従業員数が0名の事業者は補助対象外となる点に注意が必要です。
・事業計画書や収支計画など、審査の要となる書類の質が採択を左右します ・個人事業主は法人に比べ採択率が低い傾向があるため、専門家への相談がおすすめです |
また、「事業計画書」や「収支予測」など、審査のポイントとなる書類の質も重要です。個人事業主は法人に比べ採択率が低い傾向があるため、中小企業診断士などの専門家に相談すると成功率が上がります。
参考:新事業進出・ものづくり商業サービス補助金とは?対象者・補助額・対象経費をわかりやすく解説
各都道府県や市区町村が独自に設けている補助金制度は、個人事業主にとって非常に狙い目です。国の補助金と違って、地元密着型で支援のハードルが比較的低い傾向があります。
たとえば、こんな取り組みに使えるケースがあります。
・地域限定の「創業支援補助金」や「開業応援事業」 ・商店街活性化を目的とした「店舗改装費補助」 ・若者・女性向けの「チャレンジ起業支援制度」 ・「創業スクール」や「ビジネスコンテスト」参加費の補助 |
創業前の事業計画段階でも相談できる自治体もあり、「まずは相談してみる」ことが採択への第一歩になります。
・「〇〇市 創業 補助金」「〇〇県 起業 支援金」などで検索すると、対象エリアの補助制度が見つかりやすい ・地方自治体の公式サイトや商工会議所のページをこまめにチェック |
補助額は数万円~100万円程度が中心ですが、他の補助金と組み合わせて使えるケースもあるため、見逃せません。募集時期は年1~2回が多いため、早めのチェックが重要です。
補助金コネクトの検索ページもご活用ください。
補助金は事業の成長を後押ししてくれる強力なサポートですが、制度を正しく理解しないまま進めると、せっかくのチャンスを逃してしまうことも。以下のポイントは特に注意が必要です。
補助金は“事業”としての活動を支援するものです。個人であっても、税務署に開業届を提出し、確定申告を行っていること(事業実態の証明)が前提条件となる場合がほとんどです。副業で活動している人や、届出をしていない場合は、まずは開業届の提出から始めましょう。
補助金は「これから実施する事業」に対して支給される“後払い型”の制度です。つまり、申請前に支出した経費は対象外となる可能性が高いため、計画段階からスケジュールを意識することが重要です。
補助金は「あとからもらえる」仕組みのため、一時的に自己資金や借入などで事業費用を立て替える必要がある点にも注意が必要です。資金に余裕がない状態で補助金ありきの計画を立てると、かえって事業が圧迫されるリスクもあります。
ここまでご紹介したように、個人事業主やフリーランスでも活用できる補助金は数多く存在します。ただし、制度ごとに申請要件やスケジュール、提出書類の内容も異なり、初めての方にとってはハードルが高く感じることもあるでしょう。
そんなときに頼れるのが、補助金申請のプロによるサポートです。 「自分の事業がどの補助金に当てはまるのか知りたい」「採択される申請書の書き方が分からない」といった不安を、専門家の力でしっかりカバーすることができます。
補助金コネクトでは、無料で相談が可能です。制度の選び方から申請準備まで、プロの目線で丁寧にアドバイスしてくれるので、「補助金って難しそう…」と思っていた方でも、安心して第一歩を踏み出せます。

