資金調達・資金繰りは、起業時だけでなく、中堅企業などにとっても悩ましい課題のひとつです。
その問題を解決するのが資金調達のプロフェッショナルである「資金調達コンサルタント」です。
資金調達コンサルタントは会社のキャッシュフローを改善するために、有益なサポートやアドバイスを行ってくれます。
この記事では資金調達コンサルタントの概要とメリット・デメリット、選ぶポイントを紹介します。最後にはおすすめなコンサルタント会社を3社紹介するので、ぜひ参考にしてください。
資金調達コンサルタントと聞くと、資金調達のサポートを行ってくれる会社というイメージを持つ方も多いですが、その実態についてはよく分からない方もいらっしゃることでしょう。
資金調達コンサルタントとは、企業が必要な資金を効果的に調達できるようサポートする専門家です。
コンサルしてくれる資金調達の方法には「融資」「補助金」「助成金」などがあります。これらの資金調達方法ではさまざまな書類を提出して審査を受ける必要があります。
資料を基に審査が行われるわけですから、資料作成が資金調達の鍵を握っているといっても過言ではありません。資金調達コンサルタントは、数多くの企業の資金調達を行ってきた実績があるので、資料作成はもちろん、認可(採択)されやすいポイントを理解している専門家でもあります。
資金調達コンサルタントは主に以下のような業務を行います。
・事業計画書の作成 ・資金繰り計画の作成 ・金融機関・公的機関向けの資料作成 ・財務分析 ・ビジネスモデルの検証 ・新規事業の市場性や投資の妥当性の検証 |
業務範囲は各社によって異なりますが、資金調達のために必要な資料作成だけでなく、市場分析やビジネスモデルの検証など、その業務範囲は多岐にわたる職業でもあるのです。
資金調達コンサルタントに依頼するメリットは以下の3点挙げられます。
資金調達コンサルタントの最大のメリットは、資金調達の可能性が高まる点です。
融資や補助金などは、書類や面談を基に審査が行われます。当然ながら書類の内容が不十分であったり、面談時に不安要素が大きければ認可される可能性は低くなることでしょう。
その点の不備を失くすため、資料作成の段階からサポートが入り、面談トレーニングなども行ってくれるためより認可される可能性を高めることができます。
また、資金調達時には会社の財務状況なども確認されるケースも多いですが、財務分析や財務改善に向けたコンサルティングなども行ってくれる会社もあります。
資金調達の前段階からサポートを行ってくれるので、融資・助成金等の審査に通過しやすくなり、目標金額を調達できる見込みが高まるメリットがあるのです。
資金調達コンサルタントに依頼すれば、本業に支障を来さずに調達できます。
資金調達する際は、資金調達先の選定から事業計画書の作成、必要書類の準備など多くの手間がかかります。
さらに自身で用意するとなると、書類の不備や不足書類が見つかったりして、何度も資金調達先に足を運ぶ方も多いです。資金調達のために本業が疎かになり、売り上げが落ちてしまえば本末転倒です。
しかし専門家に依頼すれば、これらの作業を委任できる箇所も多いため、申請者は本業と並行して資金調達が可能となるメリットがあるのです。
資金調達コンサルタントは企業に合った方法を提案してくれるので、さらなる資金調達ができる可能性も高くなります。
金融機関の融資で資金調達しようと考えている方も多いですが、日本には多くの補助金や助成金が用意されています。
補助金によっては数千万円単位で交付されるものもあるため、金融機関の融資に+αの資金を集めることもできるでしょう。
しかし、補助金の数が多いがゆえに、どの補助金が活用できるか分からない方も多いです。資金調達コンサルタントはほとんどの補助金を網羅しているため、相談すればより多くの資金調達ができるチャンスが生まれます。
一方資金調達コンサルタントに依頼するデメリットも2点あるので確認していきましょう。
当然ながら資金調達の依頼をすればコストが発生します。一般的には、コンサルティング料や着手金、成功報酬などとして請求されます。
例えば補助金の場合、一般的には補助申請額の10%〜20%が相場ですが、料金形態や支払方法は各社によって異なるのはもちろん、補助金の種類や補助金額によっても変動します。
どの業種のコンサルタントに依頼するにせよ報酬は発生するものですが、資金調達コンサルタントは資金を調達してくれるので、ある程度コストをかけても得られる報酬は大きいものでしょう。
資金調達コンサルタントに依頼したからといって、必ずしも資金調達に成功するとは限らない点には注意しておきましょう。
資金調達に失敗する原因には様々ありますが、事業者や事業規模が調達したい金額に見合わないという場合があります。成功率を高めるために、事前にコンサルタントと確認するようにしましょう。
また担当者の能力が低かったというケースもあります。資金調達コンサルタントに依頼する場合は、次の項で紹介する選定ポイントを理解しておきましょう。
ここでは5つの選定ポイントを紹介するので、ひとつずつ確認しておきましょう。
過去の採択件数や採択実績などを確認しておきましょう。コンサルティング会社によって、資金調達の能力は異なります。
実績が少ないコンサルティング会社や、採択件数をホームページに掲載していない会社はできるだけ避けることをおすすめします。
資金調達にはさまざまな知識や経験値が求められるため、コンサルティング会社を選定するポイントでもあります。
融資や補助金は、その事業内容も確認されるため、さまざまな業種への知見が専門家に求められます。しかし、知識がないコンサルティング会社に依頼すると、そもそも意思疎通が出来なかったり、受け答えが不十分となりスムーズに申請が進まない可能性もあります。
担当者と面談した際、どの程度の知識と経験があるのか見極めるようにしましょう。自分の業種や希望する資金調達方法を伝え、過去の取り組みや成功事例をヒアリングしましょう。
+αの提案をしてくれるコンサルティング会社であれば、より経験値が高い会社である可能性が高いです。
資金調達コンサルタントを選ぶ際は、その評判と信頼性を確認することをおすすめします。過去のクライアントのフィードバックや口コミ、業界内での評価などを調査し、信頼に値する業者であるのかを見極めます。
当然ながら評判が低ければ、採択率が低かったり、担当者とのコミュニケーションエラーが多く発生している可能性が高いです。
資金調達は企業の経営基盤で重要な要素となるので、信頼できるコンサルティング会社を見つけることが大切です。
コンサルティング料金は選定時に考慮すべきポイントです。料金体系、成功報酬の有無、契約期間などを明確に理解し、自社の予算や要件に合致するかを確認しましょう。
ただし、料金基準で選ぶのは控えることをおすすめします。もちろん価格が安いことに越したことはありませんが、「安ければ良い」というわけではありません。
コンサルティング会社に依頼する目的は、資金調達などを含めたサポートです。料金が安くても、サポート体制が不十分であれば意味がありません。
実績や知識、評判などと照らし合わせ、ベストな条件となるコンサルティング会社を見つけることが大切です。
最後におすすめな資金調達コンサルタントを3社紹介します。
<バルクアップコンサルティングの特徴> ・中小・ベンチャー・スタートアップ企業のすべてに対応している ・事業計画書の作成がスピーディ ・海外進出を検討している事業者にも対応 |
バルクアップコンサルティング株式会社は、金融機関からの融資、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家からの出資を募るなど、中小・ベンチャー・スタートアップ企業の資金調達を支援しているコンサルティング会社です。
資金調達に必要な事業計画書の作成サービス等を提供しており、1時間半のインタビューの中で事業計画書作成の代行を受けられるのが特徴です。
導入社も1,080社以上と実績があり、世界各地にコンサルタントが点在しているため、中小ベンチャー企業にとってハードルが高い海外進出を検討している事業者におすすめです。
<バルクアップコンサルティング株式会社の詳細情報>
項目 | 内容 |
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会社名 | バルクアップコンサルティング株式会社 |
設立 | 2017年2月 |
本社所在地 | 東京都 新宿区 市谷田町2-7 東ビル4階 |
公式サイト |
<GwPコンサルティングの特徴> ・複数事業を展開している企業 ・200億円以上の資金調達した実績ある会社 |
GwPコンサルティングは小売、レストラン、セミナーなど複数事業を展開している企業でありながら、事業・財務領域に特化した経営コンサルティング会社です。
自社事業のノウハウを生かし、経営の安定化や事業発展のサポートも行ってくれます。これまで200億円以上の資金調達実績があり、金融機関とのネットワークにも強みがあります。
MOT(技術経営)や事業再生士補、社労士、弁理士、公認会計士など多くの専門家が在籍しており、それぞれの得意分野でサポートを受けることが可能です。
<GwPコンサルティング株式会社の詳細情報>
項目 | 内容 |
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会社名 | GwPコンサルティング株式会社 |
設立 | 2017年4月 |
本社所在地 | 東京都中央区銀座6-6-1 風月堂ビル5階 |
公式サイト |
<補助金コネクトの特徴> ・1年間で1,000社以上の支援実績 ・90%以上の高い採択率実績 ・該当する支援を検索できる ・再申請が同一事業・同一補助金であれば完全無料 |
補助金コネクトは2023年に設立した企業であるにも関わらず、1年間で1,000社以上の補助金支援を行ってきた実績あるコンサルティング会社です。
採択率も90%以上と業界最高水準の実績もあることから、「補助金申請で困ったら」まず一番に相談したい会社です。
ホームページには「支援検索」があり、都道府県や業種などを入力すると該当する補助金や助成金、融資の情報が一目で見つかります。さらにAI診断も導入しており、使える補助金がすぐにわかるため、気軽に調査ができます。
補助金コネクトでは中小企業診断士、認定経営革新等支援機関などのコンサルタントが顧問となってくれるため、専門性はトップクラスです。
さらに万が一不採択の場合になっても、同一事業・同一補助金に関しての申請を無料でサポートしてくれる点は、申請者にとっても安心できることでしょう。
<補助金コネクトの詳細情報>
項目 | 内容 |
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会社名 | 補助金コネクト株式会社 |
設立 | 2023年 |
本社所在地 | 東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号桑野ビル2階 |
公式サイト |
資金調達コンサルタントは、金融機関からの融資だけでなく、さまざまな資金調達を支援してくれる専門家です。
市場分析やビジネスモデルの検証など経営に関わるアドバイスなど、依頼できる内容は多岐にわたりますので、自社に合った専門家を選ぶようにしてください。
本記事ではおすすめな資金調達コンサルタント会社を数社紹介しましたが、自社にとって最適な会社を選定できるよう、資金調達コンサルタントを選定する際に考慮すべきポイントは事前にチェックしておいてください。
補助金コネクトでは中小企業やスタートアップ企業など、多くの企業様から補助金申請のご依頼を頂いております。
まずは下記のお問い合わせフォームより無料相談のご依頼をお願いいたします。