補助金コネクト

日本の観光エコシステムを創るCOBI|事業再構築補助金の成功事例

事例
補助金
|
更新:2025/08/04

株式会社COBI様は、日本全国を対象にラグジュアリー層特化型の通訳ガイド手配サービスを提供するスタートアップ企業です。新規事業開発のため補助金申請を検討され、補助金コネクトの支援のもと事業再構築補助金 第13回公募で採択を獲得されました。

蓄積をしてきたノウハウをベースに2024年に創業され、会社としての実績はまだこれからという状況の中、どのようにして高難易度の補助金で採択を勝ち取られたのでしょうか?補助金申請に至った経緯について、同社COOのクセニヤ様にお話を伺いました(インタビュアー:補助金コネクト 岩井)。

補助金申請に興味のある経営者の方やスタートアップ企業で働かれる方は、ぜひ参考にしてみてください。

補助金コネクトがわかる資料(会社概要・支援実績・サービスの特徴)をダウンロードする

スタートアップにおいて補助金は重要

image

※補助事業では観光のエコシステムの構築を目指します(写真はCOBI様ご提供)

今回、弊社にお問い合わせいただいたきっかけを教えてください

クセニヤスタートアップにおいて補助金は重要パートです。取り組む必要性は当初から感じていましたが、これまでのキャリアで申請は初めてでした。代表の北川に申請経験があり、補助金申請がいかに複雑で、自分達で頑張ると大変な作業になるということも聞いていました。話を聞けば聞くほど、自分達で取り組んでも良い結果につながらないのではと考え、問い合わせをさせていただきました。

(岩井)そうだったのですね。最初はチャットでやり取りしていましたね。

(クセニヤ)チャットは相談しやすかったです。補助金について十分理解していなかったので、最初は適切な質問ができず、オープン・クエスチョンすぎる状態でした。チャットだとその状態でも相談できるのが良かったです。

補助金調査の難しさとは

image

※ラグジュアリー向け通訳ガイド派遣サービスを展開中(写真はCOBI様ご提供)

補助金についてご自身で調べられたりされていたのでしょうか?

(クセニヤ)インターネットで補助金を調べてリストアップして、期限を見たりしていました。ただ、そこからの深堀りが難しくて。今のように補助金についての解像度が高まった状態で検索するとできるかもしれませんが、当時はゼロベースで、すぐ理解できるのは期限と金額くらいがやっとです。そして何より、難易度がわからない。調べればなんとなくの情報は出てくるかもしれませんが、実際にやったことのある人からコメントをもらえると全然違います。公開情報なので、理論上は全部自分でできることです。ただプロにやってもらうと全く違う結果になるというのが実感です。

申請サポートを受けた感想

支援を受けた感想はいかがですか?

(クセニヤ)出てきたアウトプットが素晴らしすぎました。自分で取り組んで事業計画を書いたとして、それだけに集中すれば同じようなものが作成できるかもしれませんが、もしそうすればあらゆる活動がストップしますし、普段やっていないことなので倍以上の時間がかかったと思います。

(岩井)それは有り難いお言葉ですね。コンサルタントにも伝えたいと思います。

(クセニヤ)緻密に作成いただいたことが採択につながったと感じています。自分で作成したとしたら、どこまでの緻密さが求められるかもわからないので、もっと荒くなっていた可能性もあります。荒い状態で申請して採択されたとは思えないです。

初回面談はどのような内容でしたか?

(クセニヤ)最初の印象としては、可もなく不可もなく(笑)。中小企業診断士の方とお話したことがなかったので、そういうものなのかなーという感じでした。打ち合わせを重ねて、色々質問していただいて、計画に落とし込んで、ということを繰り返すうちに専門性を感じてきた印象です。

(岩井)コンサルタントによってもスタイルは違いますが、担当したのは聞き上手なタイプではありましたね。

(クセニヤ)私達は、これやりたい、あれやりたいと、やりたいことを喋るタイプなので、補助金申請にあたり適切な形にまとめてくれる人が必要でした。色々と聞いてもらえるのはとても良いことだと思います。

(岩井)事業内容についての助言はありましたか?

(クセニヤ)内容についてアドバイスをもらえたら良いなと思うこともありますし、ありがたいですが、そこは自分たちの役割だと考えています。請求書といった書類周りのことや、補助金活用プロジェクトにおけるアウトプットの部分をしっかりやってもらえたら十分かと思います。

(岩井)ここをもっと改善してもらいたいといったことはありましたか?

(クセニヤ)支援の内容についてはありませんが、書類集めなどについては弊社の税理士と直接協力してもらえると良かったかなと思います。税理士は補助金に関わったことはあるようでしたが、税理士とコンサルタントが直接連携してもらった方が良いと思いました。プロジェクトの進め方で工夫の余地はあったかなと思います。

実際に体験した補助金申請のエグさ

image

※海外からの観光客に深い文化体験を提供します(写真はCOBI様ご提供)

申請手続きで困ったことはありましたか?

(クセニヤ)申請のタイミングで、GビズIDの登録が遅れてしまって焦りましたが、全体的にはコンサルタントの方を信頼していました。引っかかるところだけ確認はしましたが、リードしていただいて概ね問題なく進みました。

(岩井)具体的にどのようにリードしてもらった感じでしょうか?

(クセニヤ)新事業の構想段階だったので、事業内容のアウトプットを精査する必要がありました。やりたいことはあるが、事業としてどうまとめていくのか、計画に落とし込んで行くのかといった、断片的な情報をつなぐ作業をサポートしてもらいました。

(岩井)申請作業自体はスムーズだったのでしょうか?

(クセニヤ)とにかく分かりづらかったです。申請ページの分かりづらさがエグかった(笑)。1ページずつ見ながら進めましたが、それが何ページもある。教えてもらわないと、次どこに行けばよいかわからない。理不尽ささえ感じました。サポートしてもらえなかったら心が折れていたと思います。この補助金まわりは残念ながら素人にはかなりハードルが高い領域と感じました。

(岩井)それはエグいですね(笑)。補助金のプロセスについて改善してほしい点はありますか?

(クセニヤ)難しいのは重々承知していますが、支払いのタイミングでしょうか。弊社のようなスタートアップはキャッシュフローが厳しかったりします。いずれ回収できるとはいえ、先に支払わないといけないものもあります。やりたいことはやり遂げながら、目の前のキャッシュフローも気にかけつつ、このバランスでしょうか。補助金の仕組み自体が後払いなので、半分に分けてくれたら良いのにと思うことはあります。キャッシュフローは私達に限らずみんな悩んでるんじゃないかなと思います。

事業計画のポイントを振り返る

申請全体を振り返って、印象に残っていることはありますか?

(クセニヤ)申請についてはありがとうの一言です。今後事業を形にしていく過程では、色々なやり方があるので、楽しみでもあり、大変さもあるのだろうなと思います。事業の中身を作り込んでいくのは私達の役割ですが、請求や報告などで引き続きお手伝いいただけるのは心強いと感じます。先日説明会に出ましたが、これをやったら補助金出ませんという注意事項が大量にありました。きつめに言ってるんだろうなというのは予想していますが、コンサルタントの方にフォローアップしていただくのは必須だろうと思います。

(岩井)採択という結果について、ポイントはどのあたりにあったと思いますか?

(クセニヤ)DXと言っても、デジタル完結だと上手く行かないと思います。そこに人間が介在することで、システムがしっかり動くことが想像できるのが理想です。弊社もシステムを作りますが、通訳ガイドが介在して、研修を入れたりして、サービスが提供されるイメージを作り上げました。これが単にプラットフォームを作るだけの計画だったとしたら上手く行かなかったと思います。弊社は観光分野の事業をしていますが、サービス業は対人スキルが中心で、全員のITリテラシーが高いわけではありません。更に今回、工芸分野に事業拡大をしていこうとしているので、エコシステムとして上手く回ることを意識した事業計画になったと思います。

今の日本に求められる観光事業とは

image

※日本には優れた土地、資源、文化があります(写真はCOBI様ご提供)

COBIとして今後取り組みたいことを教えてください

(クセニヤ)日本を訪れる外国人観光客の数は年々増加していますが、「観光」を入口としたエコシステムを作りたいと考えています。まず取り組んでいるのがラグジュアリー層向けのサービスです。外国人観光客の多くは、日本をもっと知りたい、四季折々の風景や匠の技、そして人の温かさに触れたいという期待を持って日本に来られています。それに応えるサービスが特に人材面において今の日本には足りていません。観光は、海外から見た日本の入口になります。それが発火点となって、国全体の経済面・文化面での潤いに繋がると考えています。

(岩井)インバウンドは政府も力を入れて進めている部分ですね。ホテルや移動などハード面は強化されているようですが、まさにCOBIさんが事業領域にされている観光ガイドやシステムなどのソフト面がまだまだ足りていないように感じています。

(クセニヤ)そうなんです。日本で出会う人、土地、食事、芸術など、その一つひとつにストーリーがあります。それらをより輝かせ、訪問客の記憶に残すためには、人材というソフト面の強化が必要です。私たちはラグジュアリー層に特化したサービスで、観光という体験の物語をより深く、より輝かせる舞台装置のような役割を果たせたらと考えています。

具体的なサービスを教えていただけますか?

(クセニヤ)1つはエグゼクティブ・ガイドアレンジです。日本全国を対象に、ラグジュアリー層特化型の通訳ガイド手配サービスを提供しています。高い専門性とホスピタリティを持つガイドが、上質な案内を通して、外国人の訪問客のアテンドをします。他にも、観光に関するコンテンツ開発の支援や、ガイドの育成事業なども行っています。

(岩井)ミッションに通訳ガイドの地位向上を掲げられておられますが、これはどういうことでしょうか?

(クセニヤ)英語が話せるなど優れた言語能力をお持ちの方でも、子育てなどで一度キャリアを離れてしまうと復帰が難しくなってしまいます。そのような方に向けて社会での活躍の機会をご提供したいと考えています。また、通訳ガイドを志す方と一緒に、COBIのシステムを通じて、日本の観光やその先を作っていきたいと考えています

(岩井)素晴らしいビジョンですね。これからも応援しています。本日はお忙しいところありがとうございました。


補助金コネクトでは補助金申請に関するご相談をお受けしております。実際の申請支援に着手するまでは無料ですので、詳細ご希望の方は以下よりお問い合わせをお願いいたします。

メルマガ登録
資金調達に関する情報やおすすめの補助金の公募開始をメールでお知らせします。
補助金コネクトの利用規約およびプライバシーポリシーに同意して送信します
本記事に関連するサービス
補助金コネクトは、補助金申請の支援パートナーです。資金調達をご検討中の方は、お気軽にご相談くださいませ。
この記事の監修者
岩井康一の写真
補助金コネクト株式会社
代表取締役 岩井康一
野村総合研究所にてプロジェクトマネージャー、ITコンサルタントとして金融機関の大規模ITプロジェクトのリードを多数経験。その後、28歳の時に野村アセットマネジメントのニューヨーク拠点のテクノロジー部門ヘッドとして米国駐在。帰国後、VCからシードファイナンスを受けてフィンテックスタートアップを創業した後、現在は補助金コネクト株式会社の代表として、中小企業から中堅企業の資金調達を幅広く支援。専門は「ファイナンス × テクノロジー」。 大阪大学大学院情報科学研究科(修士)、横浜国立大学理工学府(Ph.D.)。
関連記事
もっと記事を見る >
関連する制度
制度の一覧を見る >
使える補助金が一瞬でわかる
AI診断
今すぐ試してみる
とっても簡単!入力約3分

会社(個人の方は自宅)の所在地を選択してください

都道府県
市区町村

業種を選択してください

業種を選択

事業内容を入力してください

事業内容

購入商品と金額を入力してください

具体的にお決まりでない場合は、概要がわかる情報をご記入ください。

購入商品と金額

調査にあたり具体的なリクエストやキーワードがあればお書きください

メッセージ

支援制度をお調べしています...⏳

AIによる調査が完了しましたら、メールでご連絡いたします。

メールアドレス
補助金コネクトの利用規約およびプライバシーポリシーに同意して送信します
購入する商品から補助金を調べる
商品を検索
都道府県で絞り込む
種類で絞り込む
キーワードで絞り込む
資料請求
補助金コネクトのサービス資料をダウンロードいただけます。補助金申請をご検討の方はぜひご一読ください。
ご相談・お問い合わせ
お客様の資金調達をサポートします。お気軽にご相談ください。
メルマガ登録
資金調達に関する情報やおすすめの補助金の公募開始をメールでお知らせします。
補助金コネクトの利用規約およびプライバシーポリシーに同意して送信します
キャンセル
LINEで相談する