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ネット銀行のおすすめは?金利、手数料、メリット、デメリットを解説

融資
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更新:2024/09/30

個人事業主や中小事業者が事業用のビジネス口座としてネット銀行を選ぶケースが増えています。ネット銀行は、実店舗を持たずインターネットを通じて取引を行う銀行であり、利便性の高さから注目が集まっています。

この記事では、ネット銀行の概要やメリット・注意点、おすすめのネット銀行などを解説します。これからネット銀行の開設を検討されている事業者の方は、参考にしてみてください。

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ネット銀行とは

ネット銀行とは、インターネットでほぼすべてのサービスを提供している銀行です。店舗を持つ一般的な銀行と異なり、対面窓口を持つ実店舗やATMは保有しておらず、メンテナンス時などを除いて基本的に24時間365日利用できます(銀行やサービス内容によっては、一部利用できない時間帯もあります)。

取引履歴の照会や振込などの手続きはWEBもしくはアプリで行えるため、ATMまで出向く必要はありません。業務中にパソコンから手続きできることで、手間を削減でき便利です。

金融業界全体でインターネットを通じた取引が増えており、キャッシュレス化の動きも加速する中で、ネット銀行で法人口座を開設する事業者が増えているのです。

ネット銀行のメリット

事業者がネット銀行を利用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ネット銀行ならではのメリットを解説します。

手数料が安い

ネット銀行は、実店舗やATMを持たない分、一般的な銀行に比べ各種手数料が安くなっています。一般的な銀行では、法人口座にインターネットバンキングの月額利用料がかかりますが、ほとんどのネット銀行では無料もしくは安い利用料が設定されています。

1件ごとの手数料の差は少額であっても、振込回数が増えるにつれて経費削減につながっていくと分かります。振込回数によっては、振込手数料が一般的な銀行に比べて年間で数十万円以上抑えられるかもしれません。

口座開設が簡単

ネット銀行では、営業時間を気にせずにインターネット上で口座開設手続きができます。店舗へ足を運ぶ時間も不要であり、事業を始めたばかりで時間に追われている事業者にとって大きなメリットのひとつです。

犯罪防止を目的として、法人口座を開設する審査が厳しくなっていますが、ネット銀行の中には条件を満たせば最短即日で法人口座が開設できるところもあります。スピーディーに手続きを進めたい多くの事業者から、注目が集まっています。

スマホで取引、管理できる

ネット銀行は、インターネットを通じて取引するため、パソコンだけでなくスマホでも取引・管理が可能です。場所を選ばずに営業先などでも振込や口座管理ができ、時間を有効活用できます。

預金金利が高い

ネット銀行のメリットとして、金利の高さも見逃せません。手数料が安いのと同じ理由で、高い預金金利が実現できます。ネット銀行では、一般的な銀行に比べ数十倍の金利で預金できるケースも珍しくありません。

例えば、法人口座における円定期預金の金利を比較したとします。2023年8月現在で、三菱UFJ銀行(スーパー定期)の金利は年0.002%ですが、GMOあおぞらネット銀行では期間により0.01~0.04%となっています。

期間

GMOあおぞらネット銀行の金利

1か月以上2年未満

0.01%

2年以上3年未満

0.03%

3年以上4年未満

0.04%

4年以上10年まで

0.01%

日本では低金利が続いているため、ネット銀行の金利の高さは事業者にとって魅力的なポイントと言えるでしょう。

ネット銀行の注意点

ネット銀行はメリットが大きい反面、いくつか注意点もあります。メリットと比較したうえで自社の利用目的と照らし合わせて、利用を検討しましょう。

預金通帳がない

ネット銀行では、口座開設から振込などの手続きが全てオンラインで完結します。一般的な銀行で発行される預金通帳は、ネット銀行では発行されません。紙でお金を管理したい事業者は、この点を見逃さないようにしましょう。

預金通帳がないことで、払込履歴の提示を求められた時に書類を準備する手間も増えます。通帳があればコピーを提出すれば認められますが、ネット銀行では必要な情報が載っている取引画面を印刷して提出する作業が必要です。

引き落とし口座、振込口座として指定できない場合がある

ネット銀行は、社会保険料や公共料金などの手続きにおいて、引き落としや振込先の口座として指定できないところがあります。引き落とし口座にできないと、指定機関に口座を開くか、もしくはコンビニ収納等の手続きが必要です。

Pay-easy(ペイジー)がない場合がある

執筆現在、ネット銀行のうち住信SBIネット銀行・ソニー銀行・auじぶん銀行・SBI新生銀行などは、一部もしくは全てのPay-easy(ペイジー)サービスに対応していません。

利用したいネット銀行が、Pay-easyサービスに対応しているかについては、Pay-easyもしくは各銀行の公式サイトで確認しましょう。

高度な機能がない

ネット銀行では、利用できる機能に制約がある可能性があります。たとえば振込可能な件数は銀行によって大きく異なります。

GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行では、1回あたり9,999件まで振込依頼できます。楽天銀行では、給与・賞与振込の振込件数は1回あたり3,000件が上限です。

ただし、規模が大きな会社では、この件数では機能が足りないと感じるかも知れません。法人の規模や利用ニーズに合わせて、ネット銀行を検討すると良いでしょう。

対面での相談が難しい

窓口を持たないネット銀行では、対面での相談は難しくなっています。融資や経営など経営上の相談があれば、一般的な銀行では担当者が付くケースが多く、事業者の事情なども把握したうえで相談ができます。

一方ネット銀行では、電話を通じてこれらの相談はできますが、込み入った相談は難しいでしょう。対面で相談ができないのは、インターネットを使って取引を行うネット銀行ならではの注意点と言えます。

おすすめのネット銀行

ここでは、おすすめのネット銀行をご紹介します。一覧は以下の通りです。

銀行名

振込手数料

金利

楽天銀行

52円~229円

(法人ビジネス口座手数料)

年0.01%~0.04%

(法人定期預金金利)

住信SBIネット銀行

同銀行への振込 0円

他行への振込 145円

(法人のお客様)

年0.001%~0.010%

(法人のお客様)

GMOあおぞらネット銀行

同銀行への振込 0円

他行への振込 145円

(法人のお客様)

年0.01%~0.04%

(法人円定期預金)

SBI新生銀行

同銀行への振込 0円

他行への振込 220円~560円

(口座を開設している法人のお客様)

々0.001%~0.2%

(個人向けパワーフレックス円普通預金の場合。法人預金の金利は確認できませんでした)

UI銀行

(公式サイトでは、法人の取り扱いについて確認できませんでした)

同銀行・きらぼし銀行への振込 0円

他行への振込 86円(税込)

年0.12%~0.3%

(2023年8月1日〜2023年10月31日で1・2・3年もの円定期預金金利)

ソニー銀行

(口座開設は個人名義のみ)

同銀行への振込 0円

他行への振込 月1回まで0円(月2回以降は1回110円)

年0.01%~0.3%

(円定期預金)

東京スター銀行

(法人の手数料・金利については、公式サイトで記載がありませんでした)

同銀行への振込 220円

他行への振込

東京スター銀行カード…330円

提携金融機関のカード…550円

(個人のお客様)

年0.002%

(スターワン円定期預金)

みんなの銀行

(口座開設は個人名義のみ)

同銀行への振込 0円

他行への振込(26歳以上)

プレミアム会員…月10回まで無料(その後は1回200円)

プレミアム会員以外…1回200円

普通預金:年0.001%

貯蓄預金:

プレミアム会員…年0.3%

プレミアム会員以外…年0.1%

auじぶん銀行

(口座開設は個人名義のみ)

auじぶん銀行・三菱UFJ銀行宛 0円

上記以外の銀行宛 じぶんプラスのステージに応じて月3~15回無料

(無料回数を超えた場合、1回99円)

年0.03%~0.05%

(円定期預金)

楽天銀行

image

項目

内容

振込手数料

52円~229円(法人ビジネス口座手数料)

金利

年0.01%~0.04%(法人定期預金金利)

ポイント

法人ビジネス口座の開設・手数料および月額管理料が無料

ウェブサイト

楽天銀行(法人ビジネス口座)

楽天グループのひとつである楽天銀行は、法人口座の申し込みが簡単にできるうえ、口座にかかる手数料や管理費も無料です。ネット銀行の利点を活かして、給与・賞与振込や総合振込など各種振込サービスも利用できます。

セキュリティ面も向上されており、利用権限の一括管理が可能です。登録済みのIPアドレス以外からの利用を制限でき、利便性がアップしています。

住信SBIネット銀行

image

項目

内容

振込手数料

同銀行への振込 0円

他行への振込 145円

(法人のお客様)

金利

年0.001%~0.010%

(法人のお客様)

ポイント

最先端のテクノロジーを活用したデジタルバンク

ウェブサイト

住信SBIネット銀行(法人のお客さま)

2023年3月に、ネット銀行で初めて東京証券取引所スタンダード市場に上場しました。法人口座の特徴として、口座を開設するとデビットカードがついてくる点が挙げられます。

法人口座アプリも万全なセキュリティとなっており、生体認証でのログインにより安心かつ便利に取引できます。所定の条件を満たした法人には、借入条件を毎月知らせてくれるため、急な資金需要が発生した時も素早く融資の手続きができます。

GMOあおぞらネット銀行

image

項目

内容

振込手数料

同銀行への振込 0円

他行への振込 145円

(法人のお客様)

金利

年0.01%~0.04%

(法人円定期預金)

ポイント

キャッシュカードにデビット機能が付帯されている

融資枠型ビジネスローンで、必要な資金をいつでも借りられる

ウェブサイト

GMOあおぞらネット銀行

法人向けのネット銀行の中でも、GMOあおぞらネット銀行は高い人気を誇っています。法人口座の維持費用は一切かからないほか、他行宛の振込手数料も145円と業界最安値水準です。

さらに、法人口座を新規開設した翌々月までは、他行宛の振込手数料が毎月20回無料となります。設立1年未満であれば、葬儀場の設立月から12ヶ月間、他行宛の振込手数料が毎月20回無料です。振込手数料は、法人にかかるコストの中でも割合が大きいため、無料制度はぜひ活用したいものです。

SBI新生銀行

image

項目

内容

振込手数料

同銀行への振込 0円

他行への振込 220円~560円

(口座を開設している法人のお客様)

金利

年0.001%~0.2%

(個人向けパワーフレックス円普通預金の場合。法人預金の金利は確認できませんでした)

ポイント

インターネットバンキングの先駆け

ウェブサイト

SBI新生銀行(法人のお客さま)

住信SBIネット銀行とともに、SBIグループ会社のひとつです。以前は「日本長期信用銀行」の名称で営業しており、法人向けの融資業務を中心に展開していました。SBI新生銀行に名称を変更してからも、基盤を活かして全国に法人営業店舗を持ち、法人向けサービスを展開しています。

法人向けの融資商品として展開しているコーポレートローンは、法人の資金調達ニーズに応じて幅広く融資対応を行っています。

UI銀行

image

項目

内容

振込手数料

同銀行・きらぼし銀行への振込 0円

他行への振込 86円(税込)

金利

年0.2%(普通預金金利)

年0.35%~0.6%(定期預金金利。2024年10月31日まで)

ポイント

アプリひとつ口座開設から預金管理まで行える

ウェブサイト

UI銀行

UI銀行は、東京きらぼしフィナンシャルグループのネット銀行です。インターネット専業銀行(デジタルバンク)であるため、普段の取引はスマホで行い、お金に関する相談がある時は系列会社であるきらぼし銀行の窓口で相談できます。

法人口座の開設の可否については確認が取れませんが、普通預金金利が年0.2%(※9/2時点 )・定期預金金利が年0.35%から年0.6%(2024年10月31日まで)と、かなり高いことが大きな特徴です。すぐに使う予定ではないお金を定期預金に預けておくのもひとつの方法です。

ソニー銀行

image

項目

内容

振込手数料

同銀行への振込 0円

他行への振込 月1回まで0円(月2回以降は1回110円)

金利

年0.01%~0.3%

(円定期預金)

ポイント

利用可能なATMが全国でおよそ9万台ある

ウェブサイト

ソニー銀行

個人のお客様向けに金融商品やサービスを提供しているネット銀行であり、口座開設ができるのは個人名義のみとなっています。ソニー銀行の特徴は、優待プログラム「ClubS」であり、取引状況に応じて各種優遇特典が受けられる制度です。

公共料金や税金などは、ソニー銀行の口座から口座振替ができません。クレジットカードや各種保険料などの口座振替は、提携している収納企業であれば申し込み可能です。

東京スター銀行

image

項目

内容

振込手数料

同銀行への振込 220円

他行への振込

・東京スター銀行カード…330円

・提携金融機関のカード…550円

(個人のお客様)

金利

年0.002%

(スターワン円定期預金)

ポイント

実店舗を有する銀行ながら、ネット銀行並みのサービスを提供している

ウェブサイト

東京スター銀行(法人のお客さま)

東京スター銀行は、ネット銀行と店舗を有するハイブリッド型の銀行として、利便性と安心感の両方を持ち合わせています。積立預金や投資信託など、幅広い目的で商品を選択できます。

法人向けのサービスとして、事業資金調達のための各種ローン商品を展開しています。全国の支店内に設けられたファイナンシャルラウンジで、対面での相談が可能です。

みんなの銀行

image

項目

内容

振込手数料

同銀行への振込 0円

他行への振込(26歳以上)

・プレミアム会員…月10回まで無料(その後は1回200円)

・プレミアム会員以外…1回200円

金利

普通預金:年0.001%

貯蓄預金:

・プレミアム会員…年0.3%

・プレミアム会員以外…年0.1%

ポイント

デジタルバンクの先駆け

ウェブサイト

みんなの銀行(アプリ)

ふくおかフィナンシャルグループのネット銀行であり、全ての取引がスマホのみで完結できます。口座開設は個人名義となっており、法人名義での開設はできません。

みんなの銀行の特徴は、貯蓄預金の金利が業界最高水準であることです。また、ことら送金を使うと、手数料を気にせず他行の口座へ振り込みができます。

auじぶん銀行

image

項目

内容

振込手数料

auじぶん銀行・三菱UFJ銀行宛 0円

上記以外の銀行宛 じぶんプラスのステージに応じて月3~15回無料

(無料回数を超えた場合、1回99円)

金利

年0.03%~0.05%

(円定期預金)

ポイント

セキュリティ対策がしっかりしている

ウェブサイト

auじぶん銀行

auじぶん銀行は、三菱UFJ銀行とKDDIが共同出資して設立したネット銀行です。スマホ認証やインターネットバンキングロックなど、セキュリティ対策がしっかりしています。

利用状況により、会員プログラム「じぶんプラス」のランクが変わり、ランクごとで特典が異なります。こちらも、法人名義での口座開設はできないので注意が必要です。

ネット銀行の選び方

ネット銀行で法人口座を開設するのに、どのような観点で選ぶと良いのでしょうか。ここでは、特に重視したいポイントを2つ紹介します。

金利や手数料がどのように設定されているか

「ネット銀行のメリット」で解説したように、ネット銀行の金利や手数料は一般的な銀行よりも低く設定されています。細かい金利や手数料は銀行ごとで異なり、契約内容や取引実績などによって変わってくるため、選ぶ際にしっかりと比較しましょう。

また、振込手数料は、同一銀行宛(同一支店内・他支店)・他行宛によって異なるだけでなく、振り込む金額によっても変わってきます。法人口座は、個人口座よりも振り込む回数が多く、振込手数料を抑えられると年間で大きな経費削減につながります。このため、手数料は必ずチェックしておきましょう。

会計システムとの連携が可能か

ネット銀行のデータと会計システムを連携できると、取引データをシステムに取り込み、仕訳処理が自動で完了します。これにより、データ入力の手間が軽減されるだけでなく、ネット銀行の口座にも反映が可能であり、会計処理の遅延やヒューマンエラーを防ぐことができます。

会計システムと連携できる銀行は、年々増えています。法人口座の開設を検討しているネット銀行が、自社の会計システムと連携できるかを、事前にチェックすることが重要です。

まとめ

ネット銀行は手数料が安く使いやすい点が大きなポイントです。法人口座の開設もスムーズにできるネット銀行が多いため、設立したばかりの法人やスタートアップ企業にとって重宝する存在です。

日常使いではネット銀行、融資を受けたい際には都市銀行など、使用目的に合わせて銀行を使い分けるのがおすすめです。

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