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リース・割賦販売・支払委託の比較と各サービスの概要、選び方のポイントを紹介

融資
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更新:2025/02/13

企業において欠かせないパソコンやコピー機、車などを購入するには多額の資金がかかるので、できれば費用を分割して利用したいと考える事業者も多いことでしょう。

その際、モノやサービスを利用する上での契約形態として「リース」「割賦販売」「支払委託」の3つがあります。これらは根本的な違いがあるため、それぞれの違いを理解しておかなければいけません。

この記事では「リース」「割賦販売」「支払委託」の違いと、選ぶポイントについて紹介します。

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リース、割賦販売、支払委託の違いを比較

リース、割賦販売、支払委託の違いを以下の表にまとめました。

比較

リース

割賦販売

支払委託

支払方法

リース会社にリース料を支払うことでモノを一定期間借りて利用する方法

モノの代金を何回かに分割して支払う方法

モノの代金を委託会社が支払い、ユーザーが委託会社へ分割弁済していく方法

契約期間

中長期(数か月~数年)

3年~5年ほど

3年~5年ほど

モノの所有権

リース会社

ユーザー

完済時にユーザーへ移転(契約書によって異なる)

中途解約

不可

不可

不可

契約期間満了後のモノの扱い

リースの更新または返却

ユーザーの所有資産

ユーザーの所有資産(契約書によって異なる)

リースはリース会社からモノを借りる方法です。毎月リース料を支払うことで、一定期間利用することができます。

割賦販売は、ユーザーが希望するモノを契約期間にわたって分割払いをすることで利用できる方法のことです。この方式は特に高額な商品に対して利用されることが多いのが特徴です。

支払委託は、ユーザーの代わりに委託会社が支払い、その後委託会社へ弁済していく方法を指します。

次の項からは3つの方法の概要について紹介します。

リースとは?

ここではリースの仕組みと種類、適用例について紹介します。

リースの仕組み

リースとは、リース会社が所有しているモノをユーザーがリース料を支払って借りる方法のことです。

企業であればパソコンやコピー機などのOA機器をはじめ、営業車や作業車など多岐にわたるモノをリースで賄っています。

リースは数か月から数年の契約になることが多いですが、モノを購入する初期費用が不要となるため、低資金で必要な期間だけモノを使用できるメリットがあるのです。

一方で原則中途解約することはできません。万が一解約する場合は違約金や残りの契約期間の代金を支払うのが一般的です。

そのため、必要な期間が定まっており、資金を抑えてモノを使用したい方におすすめな方法です。

リースの種類

リースには、「ファイナンスリース」と「オペレーティングリース」の2種類あります。

ファイナンスリースとは、リース会社がモノを購入してユーザーに貸し出す方法です。ユーザーが選んだものをリース会社が購入し、リース料を請求する方法です。つまりモノを分割して購入することと同じ意味です。

ファイナンスリースは、初期費用をかけずにモノを所有することができます。事業資金への影響も少なく、毎月リース料を支払うだけとなるので、資金繰りへの影響が少ないです。

しかし、途中解約できないうえ、モノの購入代金に金利や固定資産税、損害保険料などを上乗せされたリース料なため、支払総額が高い点には注意しなければいけません。

一方、オペレーティングリースとは、ユーザーがリース会社が所有している資産のうちから借りる方法です。単純に借りるだけなので、期間満了時にはモノをリース会社へ返却します。

オペレーティングリースは、ファイナンスリースとは異なり、モノはリース会社の所有物です。万が一破損や故障があった場合、ユーザーが修理費用を負担しなければいけません。

しかし、ファイナンスリースと比べてリース料を抑えることができ、契約終了したタイミングで最新の設備をリースできるため、柔軟性が高いという特徴があります。

ただし、オペレーティングリースは途中解約すると違約金が発生するのが一般的です。新しい設備へのリースに切り替えたくても、コストがかかるため契約期間には注意しなければいけません。

リースの適用例

リースとして借りられるモノには以下のような製品・設備が挙げられます。

・IT機器(パソコン、サーバーなど)

・情報関連機器(PC、複写機、ルータなど)

・オフィス機器(コピー機、複合機など)

・産業機械(工作機械、製造設備など)

・土木建設機械

・輸送用機器(車両、フォークリフトなど)

・医療機器(MRI、CTスキャナなど)

・商業設備(店舗什器、冷蔵庫など)

・理化学機(試験器、測定器、分析器など)

・環境・エネルギー設備(太陽光発電装置、蓄電池など)

上記の他にもリースできるモノは多数ありますが、事業者に着目した場合、IT機器やオフィス機器などの経営に欠かせない製品をリースすることができます。

また、建設業や製造業、医療など、各業界に合わせてリースできるモノも多いです。月々のリース料を支払うことで、高額な設備などを購入する必要がないため、資金繰りが楽になるという特徴があります。

リースのメリット

リースのメリットには以下の3点が挙げられます。

・初期費用がかからない

・新しい設備導入ができる

・事業に合わせた設備導入が可能

リースは自らモノを購入する必要がないため、初期費用0円で利用することができます。月々のリース料を支払っていく仕組みなので、資金力がない起業したての事業者や小規模事業者などでも使いやすいシステムです。

また契約期間が満了すれば、再リースするか、契約を終了するかを選べます。そのタイミングで新たな設備などをリースすれば、より良い事業につながる期待もあるでしょう。

リースは事業に合わせた設備を導入できます。医療機器や製造機器など多額の資金がかかる事業者でも、リースできる設備の幅は広いため、柔軟に導入することができるメリットがあるのです。

リースのデメリット

一方、リースには以下のデメリットがあるので確認しておきましょう。

・中途解約できない

・購入するより総支払額が高くなるリスクがある

リースは原則的に中途解約できません。もちろんリース会社によって契約内容が異なるため一概には言えないものの、途中解約されるとリース会社は本来の利益が得られなくなるためです。

また、リース料には設備の購入代金に加え、関連する保険料や固定資産税、金利などが加算されます。そのためリース期間が長くなるほど総支払リース料も高くなるため、結果として一括購入した方が安くなるという事例もあるのです。

参考記事:リース契約の仕組みとは?リースの種類やメリット、契約の流れを解説

割賦販売とは?

つぎに、割賦販売の仕組みと適用例、メリット・デメリットを紹介します。

割賦販売の仕組み

割賦販売とは、ユーザーが希望するモノを一定の回数に分けて支払う方法を指します。いわゆる「分割支払い」のようなイメージに近いです。

割賦販売は割賦販売法において、商品代金等を2月以上の期間にわたり、かつ3回以上に分割して受領する取引のことと定義されています。

割賦販売は不動産や設備機器など、高額な商品に対して利用されることが多く、一度に大きな金額を支払う必要がないという特徴があります。

割賦販売の適用例

割賦販売として代表的なものを紹介します。

・動産全般(自動車・船舶・機械など)

・設備機器

・社用車

・高額な製品機器、設備

・不動産

上記の例のように、数百万円〜数千万円、もしくはそれ以上の価格となるモノの購入時に利用されることが多いです。

また生活家電など、数万円〜数十万円の商品を購入する際も、クレジットカードなどをつかって分割支払いされる方もいらっしゃいます。このように高額な商品だけでなく、多くの商品にも適用されているのです。

割賦販売のメリット

割賦販売には以下のメリットがあります。

・費用を抑えられる

・最終的に所有権を取得可能

割賦販売は一括購入とは異なり、初期費用を抑えて利用できるメリットがあります。高額なモノを一度に支払うとなると、資金面を考慮しなければいけません。割賦販売であれば、毎月少しずつ支払うことになるので、事業者にとっては資金繰りの面で安定していることでしょう。

また割賦販売は代金を完済するとユーザーに所有権が移転します。そのため、不要になった場合は売却するなどの選択肢も得られるのです。

割賦販売のデメリット

一方割賦販売には以下のデメリットがあります。

・契約期間内の維持費が必要

・一括支払いよりも割高

・中途解約できない

割賦販売は代金の支払い中でも修理や保守の維持費はユーザーが支払う必要があります。維持費はモノの種類や状態によって異なるものの、高額になるケースも多いのです。

また割賦販売には割賦販売を行う会社の利益や金利などがかかるので、一括支払いより割高になります。そのうえ中途解約は原則できないので、トータルのコストは一括支払いより割高になるデメリットがあります。

参考記事:経済産業省 割賦販売法(前払式取引)の概要

支払委託とは?

最後に、支払委託の仕組みと適用例、メリット・デメリットを紹介します。

支払委託の仕組み

支払委託とは、顧客が受けるサービスや工事の代金をリース会社が立替払いし、顧客がリース会社に分割で支払う契約です。

リースや割賦販売はモノが対象でしたが、支払委託は役務(サービス)や工事などの金銭債務が対象となります。

支払委託は、顧客と請負業者で契約を結び、委託業者が支払うという仕組みです。その後、顧客が委託業者へ弁済していく流れとなります。

支払委託の適用例

支払委託が適用されるサービスには以下のような項目が挙げられます。

・ソフトウェア開発費用

・工場設備の設置工事

・大規模リフォームや内装工事

・建物の建設

支払委託はソフトウェアや設備、リフォームなど多額の費用がかかる項目が該当します。

支払委託のメリット

支払委託には以下のメリットが挙げられます。

・役務(サービス)に利用可能

・多様な支払条件に対応できる

支払委託は役務(サービス)に利用できるので、「モノはリース・割賦販売」、「サービスは支払委託」などと使い分けることができます。

例えば機械をリースしたものの、備え付けはリースの対象外となっているケースもあります。その際、支払委託を使って設置工事を依頼することも可能です。

また、支払委託は一括支払いや分割支払いなど返済方法も柔軟に対応してくれます。繰り上げ返済などにも対応している委託業者も多いため、多様な支払条件に適用しているメリットもあります。

支払委託のデメリット

一方、支払委託には以下の3つのデメリットがあります。

・手続きが複雑になる場合がある

・条件によっては金利が高くなる

・中途解約できない

支払委託は手続きが複雑になる場合があります。当然ながら委託業者は顧客の返済能力を見極めるための審査を行うので、それまでの手続きに時間がかかります。

また、委託業者に支払う弁済金には金利がかかり、条件によっては返済額が高くなるでしょう。そのうえ中途解約できないので、コスト面での負担が大きくなりやすいというデメリットがあります。

選び方のポイント

リースと割賦販売、支払委託の3つの方法を紹介しましたが、自分に合った方法を選択するためにも以下の3つのポイントを意識してみましょう。

購入品と各サービスの適用例を確認する

はじめに、購入品と各サービスの適用例を確認して選ぶことが大切です。パソコンやサーバーなど、将来的にアップグレードが求められるものであれば、リースで借りていたほうが柔軟に対応できます。

一方、一生涯にわたって使う設備機器などであれば、割賦販売で最終的に自分が所有権を得る方法もおすすめです。支払委託は、サービスがメインなので、上記の2つとは使い分けるケースが一般的です。

各購入品とサービスに合わせた方法がどれか、ひとつずつ確認するところからスタートしましょう。

契約期間の確認

リースと割賦販売、支払委託はそれぞれ契約期間が異なるので確認しておきしょう。サービスを提供する会社によって異なるのはもちろん、リースなどと比較すると割賦販売、支払委託の方が長くなります。

特に割賦販売の対象となるモノは高額な商品が多いため、長期間の返済が一般的であり契約期間も長くなります。長くなるほど月々の返済額は少なくなりますが、総支払額は多くなるので注意が必要です。

契約期間満了後のモノの扱いの確認 

契約期間満了後のモノの扱いがどうなるのか確認しておきましょう。リースが借りたものを返却することになりますが、割賦販売、支払委託は購入者の所有資産となります。

モノによっては固定資産税などが課税されるうえ、故障があれば修繕など、ランニングコストが発生します。

契約期間満了後のモノの扱い次第でコストも変わってくるので、事前に確認してから選ぶようにしましょう。

まとめ

「リース」「割賦販売」「支払委託」は、それぞれ支払方法や対象品、モノの所有権に違いがあります。

数か月や数年などの短中期であれば「リース」、10年や20年と長期間の支払いを得て最終的に所有権を得たい場合は割賦販売、サービスや開発などを利用したい人は支払委託がおすすめです。

また目的だけでなく契約期間やコストなどにも違いがあるので、費用面など比較しても選びましょう。

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