補助金や助成金は、どちらも国や自治体から支給される金銭です。基本的に、補助金は審査が厳しい一方で、助成金は要件を満たせば受給できる可能性が高いという特徴があります。そのほかにも、制度ごとに特徴があり、内容・申請方法・期間などはその都度調べることが必要です。
補助金や助成金を検索するのに、ポータルサイトを使っている人も多いかと思いますが、ポータルサイトごとで特徴が異なります。このため、用途によってサイトを使い分けると便利です。
本記事では、補助金や助成金を検索するときに活用できるサイトを紹介します。サイトによっては、申請サポートなどの付随サービスもあるので、利用してみると良いでしょう。
以下のようなお悩みを抱えていませんか?
投資を行う予定だがコストを削減したい
補助金について詳しい人が周りにいない
使える補助金がないか知りたい
新規事業などでまとまった経費を予定されている方は、補助金申請でコスト負担を軽減することができます。
しかし、補助金の調査から書類準備、申請までを自社で調べて行うのは非常に大変です。
「補助金申請は初めて」という方は、補助金申請の基本を資料にまとめていますので、無料でダウンロードして是非ご覧ください。
ポータルサイトの「ポータル」とは、入口・玄関という意味の言葉です。この意味が転じて、ポータルサイトは、幅広い情報やコンテンツの入口であるWEBサイトをさしています。
補助金に関する情報を収集するには、主に次の方法があります。
管轄省庁および各自治体のサイトで調べる(補助金は、主に経済産業省が関係しており、助成金は主に厚生労働省が関係しています)
全国の自治体の補助金情報をまとめたポータルサイトで調べる
補助金・助成金制度は、国の省庁や地方自治体だけでなく、省庁の関係機関や民間の財団法人など、実に多くの団体が実施しています。年間で、およそ7,000種類以上発表されていると言われていますが、助成金は年度替わりに改訂され、補助金は制度ごとで公募時期が定められます。いずれも、ひとつずつ調べることは不可能に近いでしょう。
補助金の情報を効率良く調べるには、先にポータルサイトで対象を絞り込むのがおすすめです。その中から、興味があるものや交付対象となる可能性が高いものを、自治体などのサイトでさらに詳しく調べると効率的です。
ここからは、代表的なポータルサイトについて、概要やサービス内容を紹介します。各サイトを比較し、ご自身に合うサイトを探してみてください。
サイト名の通り、全国の補助金・助成金制度を掲載しているポータルサイトです。株式会社補助金ポータルが運営しており、情報の検索から交付申請まで、全面的なサポートが受けられます。
このサイトの特徴は、税理士など専門家とのマッチングサービスがある点です。自社に合った補助金の選び方や交付手続きをスムーズに行うには、専門家の助言が有効です。
さらに戦略的なサポートを希望する企業には、「補助金コモン」というサービスも利用できます。企業のプロモーション費用として補助金・助成金を活用し、集客や販売促進に役立てるための提案を受けることができます。コラムもこまめに更新されており、ひとつのテーマを深掘りして詳しく説明されているため、補助金・助成金について知識を身につけたい人にぴったりです。
会員登録をすると、入力情報を基にして、さらに詳しい情報配信やサポートが受けられます。特に、補助金は募集期間が設けられているため、情報を早く知りたい人はメルマガ受信をお勧めします。
URL: https://hojyokin-portal.jp/
経済産業省が運営している、日本政府公式のポータルサイトであるため、情報の信頼性はとても高いです。中小企業・小規模事業者向けの各種支援制度を探したり、制度を利用した事業者の経営事例などをチェックしたりできます。
また、地域の支援機関および専門家の紹介も受けられます。相談したい内容は、経営全般・資金繰り・事業継承・ITツールの導入など、企業ごとで多岐にわたります。内容ごとに、適した相談先も変わりますが、このサイトを使うとすぐに調べられます。相談先の利用が、有料もしくは無料のいずれかという点も記載があるため、調べる際の参考になるでしょう。
無料会員制度「ミラサポplus会員」に登録すると、情報のカスタマイズや補助金の電子申請簡略化などが可能となる(GビズIDでログインしている時に限る)ほか、財務情報から経営診断や現状分析も受けられます。
機能が豊富で信頼性も高い一方で、経済産業省の配下であるため、掲載情報が限られる点がマイナスと言えます。
URL: https://mirasapo-plus.go.jp/
独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営しているサイトです。幅広い場面で紹介されており、中小企業の経営課題を解決する羅針盤として、最新の支援情報や事例などを掲載しています。
このサイトでは、課題別・情報別に検索できるよう、分かりやすく集約している点が特徴です。特に、支援情報ヘッドラインのページでは、制度・セミナー・その他のカテゴリーに分け、国や都道府県ごとの支援情報が検索しやすくなっています。支援施策をどこで調べたら良いのか迷っている人や、時間と手間をかけずに支援施策をチェックしたい人などに広く活用されています。
また、多く検索されるキーワードに関連した情報や記事がまとめて閲覧でき、一度に多くの情報を入手可能です。補助金やセミナーなどの支援情報も検索できるようになっており、運営元も各種セミナーを実施しています。
URL: https://j-net21.smrj.go.jp/index.html
株式会社ナビットが運営しているサイトで、補助金と助成金両方の情報を掲載しています。掲載数の数は、ポータルサイトの中でもトップクラスであり、国・自治体案件と財団・協会案件に分けて検索可能です。
全国の71社の士業と協業しており、申請のサポートやコンサルティングが全国レベルで受けられるほか、セミナーも多数開催しています。
このサイトは、月額1,100円(税込)の有料会員機能があります。検索機能が無制限に使えるのをはじめ、無料会員では受けられないオンラインによる無料相談も、年2回受けられます。メルマガ・ブログ記事の読み放題や、プロが講演したセミナーの動画が見放題であるうえ、マッチングサービスも利用可能です。
有料会員機能のページは、スマホからでもログインできるので、通勤途中や営業の合間などを活用して情報収集するのもお勧めです。
URL: https://www.navit-j.com/service/joseikin-now/
株式会社Blitzが運営しているサイトであり、検索機能が充実していることで知られています。対象・エリア・業種・使い道などを指定したうえで、補助金・助成金の検索から申請代行の依頼までが可能です。
補助金・助成金の申請前に、どのくらい受給できるかセルフ診断もできます。自社の現状や助成金によって取り組みたい雇用体制の改善などを入力するだけで、診断が受けられます。受給額の概算を知りたい場合に便利な機能です。
専門コンサルタントによる経営相談のほかにも、補助金・助成金の申請において全国の士業を紹介するサービスも展開しています。申請手続きは特別価格で対応しており、手数料を懸念している事業者等にも安心です。
受給までの各種サービスの利用前には、ビデオ会議による説明があるので、内容をきちんと理解したうえで契約できます。社会保険労務士によるカウンセリングのもとに労務体制を整備しますので、受給できる可能性を高めることができます。
URL: https://www.smart-hojokin.jp/
補助金コネクトは、中小企業の資金調達のためのポータルサイトです。補助金や助成金、融資などの公的支援制度を効率よく検索することができます。
初めて補助金申請を行う事業者や、社内に任せられる人材がいない、準備や申請手続きを効率的に進めたい事業者に向けては、申請サポートのスポットコンサルティングも行っています。
またそもそも使える補助金をおすすめしてもらったり、資金調達をベースとした事業の壁打ちを行ったりする顧問サービスも提供しています。
これまでの実績として、事業再構築補助金やものづくり補助金などの多数の支援実績があり、通算の採択率は9割以上です。地域、会社規模、業種などを問わず、幅広い事業者の支援実績があります。
URL: https://financeinjapan.com/
今回は、補助金検索に役立つポータルサイトを紹介しました。
補助金・助成金は、条件によって対象が異なるため、まずはどのような補助金を探しているのか、どういった支援を受けたいのかを考えてみましょう。そのうえで、ポータルサイトごとの特徴と照らし合わせ、使い分けることが大切です。
ポータルサイトを上手に活用して、適切な補助金・助成金を受給し、事業の発展に役立てていきましょう。